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木造建築物の継ぎ手 「金輪継ぎ」

金輪継ぎ 1

~ 金輪継ぎ 単体 ~

この継ぎ手「金輪(かなわ)継ぎ」といいます。一般の大工さんが使う継ぎ手の中でも上級の継ぎ手だと僕個人的に思います。
上級というのは墨付け+刻み、それと強度ですかね。

この「金輪継ぎ」、プレカットですらお目にかかったことありません。やはり造りがある程度複雑だからでしょうか?

このあとどのように組まされていくか紹介したいと思います。
ちなみに筆者が墨付けと刻んだものであります。教科書通りの形になっていますから、安心してご覧下さい(^_^)

金輪継ぎ 2

~ 金輪継ぎ 組み込む前 ~

まず平滑な台の上に材を設置します。
画像上では角材の上に金輪継ぎを設置しました。角材もそれなりに平滑ですので、この先はきっと組まされるはずです。

金輪継ぎ 3

~ 金輪継ぎ 完成間近 ~

台の上に金輪継ぎを設置後、お互いの材を両端から叩きます。
ここでのポイントは二人で呼吸を合わせながら両端から木口を叩き合うことです。そうすれば叩いた衝撃も同時に材に伝わりますから付くとこまでいったら、おのずと組まされます。
お互いが組まされた後に金輪継ぎ「芯」の部分に「金輪栓」を打ち込みます。金輪栓は多少きつめの大きさで挿した方が効き目あります。
材同士もより一層組み付き、強度が確保されます。

金輪継ぎ 4

~ 金輪継ぎ 完成 ~

ご覧のように金輪栓を貫通させたらこの金輪継ぎは完成です。
刻みには若干の時間は要しますが継ぎ手の強度としては僕の中では最も信頼が持てる継ぎ手です。仕組みが多少複雑なのでプレカットでも見たことがありません。

~ 終わりに ~

現代の近代建築はプレカット生産(工場で機械が切り刻み大量生産し、現場ではそれを大工が組み上げる )が主流になってきつつあるように思えます。
僕はこの年齢にしては昔よりな考え方があるがため大工は自分で墨付けをし、そしてそれを刻むのが仕事と思ってますし、それが基本とも思ってますから今でも自分で墨付けをします。
プレカットの方が価格が安いとか早いとかそういうのは眼中にありません。自分が大工としてのプライドがあるので墨付けをします。
人によっては時代遅れと思う方もいることでしょう。
が、しかしこの基本を守っていくことで己の技術を保持していくことができます。みんながみんな、プレカットに頼っていたのでは遠い将来、墨付けできる大工はいなくなることでしょう。増築できる大工もいなくなるかもしれません。

なぜならば墨付けができないからです。
建物の構造が把握しきれてないところがあるから。
全部が全部の意味ではありませんが、確実に本物の大工は激減するだろうなと僕は予想します。

新築の家でも今では和室のいらない家が増えてますね。これも時代がそうしているのでしょうか、和室の需要が無いのですかね。床の間、床脇に趣を感じないのですかね。

時代の流れには逆らえないでしょうが僕は僕のスタイルを貫きたいと思っています。
自分のカラーを持ち味にこれからも大工職を頑張って行きます。